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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 令和6年度(2024年度)
- 伊方発電所 自動火災報知設備の不具合
- 通報連絡日時:2024年8月19日23時31分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし
異常の内容
8月19日(月曜日)23時31分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 旧塵埃焼却炉建屋において火災の発生を示す信号が発信したことから、消防署へ連絡した。
- また、初期消火班が現地確認を行い、炎や発煙等がないことを確認した。
- また、消防署が現場にて火災ではないことを確認した。
- 現在、火災を示す信号が発信した原因を調査中である。
- 本事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はない。
その後の状況
四国電力株式会社から、その後の状況について、次のとおり連絡がありました。
- 第2報:8月21日(水曜日)18時30分
- 原因調査のため、当該建屋の自動火災報知設備(火災感知器及び火災受信機盤等)の確認作業を実施したところ、当該建屋の火災を示す信号が停止し、その後、火災を示す信号の再発信がないことを確認した。
- 当該建屋は倉庫として使用しており、消防法上、火災を監視する必要がない施設だが、自動火災報知設備を自主的に設置していた。今後、当該建屋は使用しないこととし、自動火災報知設備についても使用を停止することとする。
- また、当該建屋の火災の発生を防止するため、立入制限措置を行い、8月21日、電気の供給を停止し、当該建屋に保管している物品については、搬出した。
- 今後、詳細を調査する。
県では、原子力センターの職員を伊方発電所に派遣し、現場の状況等を確認しています。
推定原因等
現地の状況から、旧塵埃焼却炉建屋は経年劣化が著しく、火災信号が発信された当日は多雨により高湿であり、建屋内に雨漏りが生じていたこと、自動火災報知設備の火災受信機盤の使用湿度範囲は25~80%であるところ、当該日の日平均相対湿度はこれを上回っていたことから、当該設備の表面や内部が高湿な環境であり、火災感知器及び発信機以外の自動火災報知設備内に一時的な不具合が生じたことで火災信号が発信されたと推定した。
なお、自動火災報知設備の各機器に関して、火災感知器のヘッド及び発信機から火災信号は発信されていないこと、火災受信機盤、火災受信機盤の部品及び電気回路にも不具合がないことを確認している。
対策
当該建屋は重要機器を内包しておらず、竣工後42年が経過し老朽化が著しいこともあり、今後、当該建屋は使用しないこととした。
なお、建屋の点検は継続的に実施する。
また、当該建屋不使用時における火災の発生を防止するため、立入制限措置、電気の供給停止及び保管物品の搬出を実施した。
これに伴い、自動火災報知設備についても使用を停止した。