令和6年度(2024年度) 伊方原子力発電所からの異常通報連絡伊方3号機 資材保管庫におけるコンセントの焦げ跡

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通報連絡日時:2024年7月26日16時30分
県の公表区分B

伊方発電所から通報連絡のあった異常について

異常の区分

管理区域該当:内 国への報告:なし

異常の内容

7月26日(金曜日)11時50分、四国電力株式会社から、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。

  1. 本日、11時18分、伊方発電所3号機発電課資材保管庫にあるコンセントが焦げていることを運転員が確認した。
  2. 炎や発煙等がないことを確認した。
  3. なお、当該コンセントの電源スイッチは「切」としている。
  4. 11時29分、消防署へ連絡した。
  5. 本事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はない。

その後の状況

7月26日(金曜日)15時01分、四国電力株式会社から、その後の状況について、次のとおり連絡がありました。

  1. その後、13時22分、消防署が現場にて火災ではないことを確認した。
  2. なお、懐中電灯充電箱のコンセント充電部に工具が接触したため、焦げ跡ができたものと推定し、工具については、撤去した。

県では、原子力センターの職員を伊方発電所に派遣し、現場の状況等を確認しています。

推定原因等

コンセントプラグの金属部分が変形し、コンセントへの差込み状態が浅い状況下で、本事象発生前に聴診棒の持出し又は返却を行った際に、不安定な保管状態であった聴診棒1本が転倒し、コンセントプラグの充電部に接触することで、地絡に至ったものと推定した。

また、コンセント付近に聴診棒やごみ箱を置いていることに対する運転員の問題意識が低かったことに加えて、当直管理者の現場観察が十分ではなかったことから、地絡のリスクを予見することができなかった

対策

  1. 発電所従業員及び構内協力会社作業員を対象とした安全教育に「作業用電源の取扱い」の項目を追加し、コンセント周辺の環境整備やコンセントプラグの確実な差込みを含む作業用電源の取扱い方法に関する定期的な教育を行うとともに、本事象をヒューマンファクター教訓シートに整理し周知する。
  2. 聴診棒専用の保管容器を配備し、使用後は保管容器に返却することを運転員に周知した。
  3. 資材保管庫内の整理・整頓を継続的に実施するとともに、当直管理者による現場確認(60回程度/年)により、整理・整頓状況が維持されていることを確認する。また、当直管理者は、5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)に着目した現場観察を実践し、自ら安全に対する感度を高めるとともに、運転員の安全に対する意識の醸成を図る。
  4. 伊方発電所長より、発電所従業員及び構内協力会社作業員に対して、今回の事象を踏まえての注意喚起、及びコンセント付近への可燃物等保管ルールと整理・整頓・清掃の徹底について周知した。(7月29日実施)

県の公表

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