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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 令和6年度(2024年度)
- 伊方3号機 総合排水処理装置の砂ろ過器空気排出弁からの水漏れ
- 通報連絡日時:2024年7月9日10時37分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:無
異常の内容
7月9日(火曜日)10時37分、四国電力株式会社から、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 伊方発電所3号機は通常運転中のところ、総合排水処理装置建屋の地下階に広範囲にわたり水がたまっていることを作業員が確認した。
- なお、この事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はない。
- 今後、詳細を調査する。
その後の状況
四国電力株式会社から、その後の状況等について、次のとおり連絡がありました。
- 第2報:7月9日(火曜日)16時29分
- 保修員が現場を確認し、たまっていた水は総合排水処理装置建屋及びその周辺の区画に留まっており、継続的な漏えいはなく、発電所外への流出がないことを確認した。
- たまっていた水(約30㎥と推定)は、すべて排水ポンプにて沈殿池へ移送した。
- 調査の結果、総合排水処理装置の砂ろ過器の空気を排出する弁から沈殿池の水が漏えいしたことを確認した。
- 今後、詳細を調査する。
- 第3報:7月18日(木曜日)11時14分
- その後、漏えいがあった総合排水処理装置の砂ろ過器の空気を排出する弁を取り替え、総合排水処理装置を運転し、当該弁からの漏えいがないことを確認したことから、通常状態に復旧した。
- 今後、詳細を調査する。
県では、原子力センターの職員を伊方発電所に派遣し、現場の状況等を確認しています。
推定原因等
排水を一時的に貯留する沈殿池から砂ろ過器に通水する過程で、砂ろ過器の空気を排出する自動排気弁(以下「当該弁」という。)の大空気孔側のフロート弁体案内内面及びフロート弁体外面に経年使用により付着した汚れがフロート弁体の上下動を阻害し、フロート弁体が途中で引っ掛かったことで大空気孔弁座を閉止できず、系統水の漏えいに至ったと推定した。
対策
- 当該弁について、経年使用による外面腐食も進行していることから取り替えることとし、入手性や保守性を踏まえ、双口空気弁と同等の機能を有する急速空気弁へ取り替えた。
- 砂ろ過器自動排気弁については、不具合が確認された場合に分解点検を実施することとしていたが、当面の間、年1回の簡易点検として、弁外部からの目視点検及びカバーを取り外して確認できる範囲の内部の目視点検を行うとともに、3年に1回分解点検又は取替えを計画する。