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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 令和6年度(2024年度)
- 伊方発電所 低レベル放射性廃棄物搬出検査装置の不具合
- 通報連絡日時:2024年4月1日10時53分
- 県の公表区分B
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:内 国への報告:なし
異常の内容
4月1日(月曜日)10時53分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 伊方発電所の1-固体廃棄物貯蔵庫に設置している低レベル放射性廃棄物搬出検査装置の動作が不調であったことから、保修員が確認したところ、本日10時31分にドラム缶を搬送する装置の部品が故障しており、詳細な点検が必要と判断した。
- 今後、詳細を調査する。
- なお、この事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はない。
その後、四国電力株式会社から、次のとおり連絡がありました。
- 本年10月、低レベル放射性廃棄物の搬出を予定しており、その前に当該装置の点検を実施していたところ、不具合が判明したもの。
その後の状況等
四国電力株式会社から、その後の状況等について、次のとおり連絡がありました。
- 5月7日(火曜日)10時45分(第2報)
- 調査の結果、ドラム缶を搬送する装置の部品の軸が折損していることを確認したため、当該部品を取り替え、低レベル放射性廃棄物搬出検査装置が正常に動作することを確認し、通常状態に復旧した。
- 今後、詳細を調査する。
県では、原子力センターの職員を伊方発電所に派遣し、現場の状況等を確認しています。
推定原因等
低レベル放射性廃棄物搬出検査装置の搬送装置3の減速機の軸に、部材の荷重が掛かった状態で回転することによる力が経年的に掛かり、軸の外周表面上に亀裂が発生し、その後継続使用により亀裂の一部が進展し、疲労破壊が発生したことで軸折損となり、本事象に至ったものと推定した。
(参考)事象の概要
伊方発電所の固体廃棄物貯蔵庫に設置している低レベル放射性廃棄物搬出検査装置の動作が不調であったことから、保修員が確認したところ、ドラム缶を搬送する装置の部品が故障しており、詳細な点検が必要と判断した。
その後の調査の結果、ドラム缶を搬送する装置の部品の軸が折損していることを確認したため、当該部品を取り替え、低レベル放射性廃棄物搬出検査装置が正常に動作することを確認し、通常状態に復旧した。
なお、本事象によるプラントへの影響及び周辺環境への放射能の影響はなかった。
対策
- 当該減速機を取り替え、低レベル放射性廃棄物搬出検査装置が正常に動作することを確認した。
- 低レベル放射性廃棄物搬出検査装置に使用されている同じ減速機4個について、当該減速機と同様に使用開始から一度も取り替えた実績がないことから、念のため取替えを実施した。
- 不具合発生時に迅速に対応するため、減速機の予備品を確保した。