平成15年度(2003年度) プレスリリース・お知らせ 伊方1号機安全注入系統テストライン配管の傷に関する原因と対策の報告について

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2003年6月26日

6月13日に発見された伊方1号機安全注入系統テストライン配管の欠陥指示について、本日、四国電力から、別添のとおり、原因及び対策に係る報告書の提出がありましたので、お知らせします。

県としては、報告のあった1号機の点検結果等について、本日立入確認するとともに、今後の対策実施状況を適宜確認していくこととしています。

伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策の報告について(平成15年6月13日分)

伊方発電所から6月13日に異常通報連絡のあった伊方1号機の安全注入系統テストライン配管の傷については、四国電力株式会社に対し、徹底した原因究明と再発防止対策を要請していたところですが、本日、別添のとおり報告がありましたので、お知らせします。

報告書の概要

県の公表区分

A

異常事項

安全注入系統テストライン配管の傷(1号機)

発生年月日

平成15年6月13日

推定原因等

  • 建設時の機能試験時に逆止弁の漏えいにより、当該配管に高温水が流れたこと
  • 付着物は塩化ビニールテープと推定され、破面にも塩素の付着が認められたこと
  • ひびには、塩化物応力腐食割れの特徴である枝分かれした粒内割れが認められたこと
  • 当該箇所は、保温材に覆われていないことから、塩化物イオンが中和されない酸性塩化物環境下に近い状態であったこと

以上のことから、建設時に識別用として配管外表面に貼り付けた塩化ビニールテープが、高温水により熱分解し、酸性塩化物環境下に近い状態で塩化物応力腐食割れが発生したものと推定される。

対策

  • ひびの確認された3箇所については、配管を取替済。
  • 高温配管に接続され、高温流体が流入する可能性のある範囲について点検を実施した結果、異常は認められなかった。
  • 高温流体が流入する可能性がない配管については、塩化物応力腐食割れの可能性はないが、念のため、漏えいが発生すると原子炉の運転に支障を及ぼす系統及び放射能を含む系統で未点検の全ての範囲について、今後2定検で計画的に点検又は取替を実施する。
  • 2,3号機については、1号機と同じ範囲について、今後3定検で計画的に点検又は取替を実施する。

県としては、伊方発電所に職員を派遣し、四国電力の対策実施状況を確認することとしています。

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