伊方原子力発電周辺環境放射線等調査 平成13年度 伊方原子力発電所周辺環境放射線等調査結果(第2・四半期)について(要約)

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2001年12月27日

1 愛媛県及び四国電力株式会社は、平成13年7月から9月まで
・空間放射線(連続測定13地点、積算線量 56地点)
・環境試料の放射能(植物、海藻類等 28地点、37試料)
について、調査を実施した。

2 調査結果は、昨年度からの継続調査分については、これまでの調査結果と比較して同じ程度であった。また、平成13年度からモニタリング強化等のため新たに実施している調査についても、継続調査分の結果と比べて特異なものは認められなかった。

3 今期の調査結果の概要は、次のとおりである。

  1. 空間放射線
    ア 線量率
    原子力施設からの予期しない放射性物質の放出を監視するために行っている線量率の連続測定結果は、
    ・愛媛県 8か所(モニタリングステーション1、モニタリングポスト7)
    ・四国電力株式会社 5か所(モニタリングステーション1、モニタリングポスト4)
    において、1時間平均値が、10~61ナノグレイ毎時の範囲であり、原子力施設からの放出と考えられる線量率の変化は認められなかった。
    なお、平成13年度から測定を開始している愛媛県モニタリングポスト5か所(伊方越、川永田、豊之浦、加周、大成)については、NaI(Tl)シンチレーション検出器の測定エネルギー範囲の下限値が規定値より若干大きく設定されていたため、やや低めの値が認められたが、並行して測定しているスペクトルの評価等から、誤差は10%以内で許容される範囲であった。なお、9月1日までに全局で設定の改善がなされている。
    イ 積算線量
    空間放射線からの外部被ばくによる線量の状況を知るために行っている3ヶ月間の積算線量は、
    ・愛媛県測定の30地点(松山市の1地点を除く)で81~137マイクログレイ
    ・四国電力株式会社測定の25地点で87~131マイクログレイの範囲
    にあり、昨年度までの測定値と同程度であった。
  2. 環境試料の放射能
    伊方町における環境試料の全ベータ放射能測定結果及び核種分析結果は、昨年度までの調査結果と同じ程度であった。
    なお、環境試料からセシウム-137等の人工放射性核種が検出されたことについては、過去に行われた大気圏内核爆発実験等の影響と判断した。

調査結果詳細についてはこちらへ
伊方原子力発電所周辺環境放射線等調査結果(平成13年度第2・四半期)

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