伊方原子力発電周辺環境放射線等調査 平成22年度 伊方原子力発電所周辺環境放射線等調査結果(第4・四半期)について(要約)

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2011年8月5日

1 愛媛県及び四国電力株式会社は、空間放射線及び環境試料の放射能について、継続調査を実施している。

2 平成23年1月から3月までの、
・空間放射線(連続測定 13地点、積算線量 54地点※)
・環境試料の放射能(植物、海藻類等 47地点、68試料)
に関する調査結果は、昨年度までの調査結果と比較して同じ程度であった。

※四国電力株式会社実施のうち1地点については、積算線量収納箱が転倒していたため、欠測となっている。なお、収納箱が転倒した場合、積算線量計と地表面までの距離が短くなり、測定結果は本来の値より高めの値となるが、転倒期間を含む測定結果は、92μGy/3か月であり、過去の測定値の「平均値+標準偏差の3倍」を超えておらず、また、当該測定地点に最も近い愛媛県実施の地点番号(SW1)も「平均値+標準偏差の3倍」を超えていない。

3 今期の調査結果の概要は、次のとおりである。

  1. 空間放射線
    ア 線量率
    原子力施設からの予期しない放射性物質の放出を監視するために行っている線量率の連続測定結果は、
    ・愛媛県 8局(モニタリングステーション1、モニタリングポスト7)
    ・四国電力株式会社 5局(モニタリングステーション1、モニタリングポスト4)
    において、1時間平均値が、11~55ナノグレイ/時の範囲であり、原子力施設からの放出と考えられる線量率の変化は認められなかった。
    イ 積算線量
    空間放射線からの外部被ばくによる線量当量の状況を知るために行っている3か月間の積算線量は、
    ・愛媛県測定の30地点で78~125マイクログレイ
    ・四国電力株式会社測定の24地点で82~121マイクログレイの範囲にあり、昨年度までの測定値と同程度であった。
  2. 環境試料の放射能
    伊方町における環境試料の核種分析結果及び全ベータ放射能測定結果は、昨年度までの調査結果と同じ程度であった。
    3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震による福島原子力発電所の事故以降に採取された環境試料は、月間等で採取している大気浮遊じん及び降下物であるが、観測された核種は自然放射性核種のベリリウム-7及びカリウム-40であるため、事故の影響は認められない。
    なお、環境試料からセシウム-137等の人工放射性核種が検出されたが、過去に行われた大気圏内核爆発実験等の影響と判断した。

詳細についてはこちら
平成22年度伊方原子力発電所周辺環境放射線等調査結果(第4・四半期)

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伊方原子力発電所周辺環境放射線等調査
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