伊方原子力発電周辺環境放射線等調査 平成23年度 伊方原子力発電所周辺環境放射線等調査結果(第3・四半期)について(要約)

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2012年3月16日

1 愛媛県及び四国電力株式会社は、空間放射線及び環境試料の放射能について、継続調査を実施している。

2 平成23年10月から12月までの、
・空間放射線(連続測定 13地点、積算線量 55地点)
・環境試料の放射能(植物、海藻類等 47地点、67試料)
に関する調査結果は、昨年度までの調査結果と比較して同じ程度であった。

3 今期の調査結果の概要は、次のとおりである。

  1. 空間放射線
    ア 線量率
    原子力施設からの予期しない放射性物質の放出を監視するために行っている線量率の連続測定結果は、
    ・愛媛県 8局(モニタリングステーション1、モニタリングポスト7)
    ・四国電力株式会社 5局(モニタリングステーション1、モニタリングポスト4)
    において、1時間平均値が、11~57ナノグレイ/時の範囲であり、原子力施設からの放出と考えられる線量率の変化は認められなかった。
    イ 積算線量
    空間放射線からの外部被ばくによる線量当量の状況を知るために行っている3か月間の積算線量は、
    ・愛媛県測定の30地点で76~152マイクログレイ
    ・四国電力株式会社測定の25地点で80~116マイクログレイの範囲にあり、昨年度までの測定値と同程度であった。
  2. 環境試料の放射能
    一部の環境試料(植物(杉葉)及び農産食品(みかん))から、近年検出されていなかった人工放射性核種であるセシウム-134が検出されたが、伊方発電所から計画外の放射性希ガスの放出はないことから、福島第一原子力発電所事故によって大気中に放出された放射性物質の影響と考えられる。また、セシウム-137も検出されたが、同核種は福島第一原発事故以前から検出されているものであり、その分析結果は過去の測定値と比較して同程度であった。これらはいずれも微量であり、人体への影響上問題となるような濃度は認められていない。それ以外の土壌、海水等の環境試料の分析結果は、過去の測定値と比較して同程度であった。
    また、全ベータ放射能測定結果は、昨年度までの調査結果と比較して同程度であった。

詳細についてはこちら
平成23年度伊方原子力発電所周辺環境放射線等調査結果(第3・四半期)

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