- ホーム
- 伊方発電所の安全対策
伊方発電所の安全対策
愛媛県では、県民の安全・安心のため原子力事業所の安全施策実施状況を確認できるよう四国電力と伊方町の間で「伊方原子力発電所周辺の安全確保及び環境保全に関する協定」を結んでおり、伊方発電所の主要な施設の設置、変更等を行う際、事前協議を行い、愛媛県等の了解を得る必要があります。また、発電所の主要な施設の設置、変更等に係る安全対策については、愛媛県が設置している伊方原子力発電所環境安全管理員会において検討・評価を行っております。
伊方発電所3号機の安全対策
伊方発電所3号機は、東京電力福島第一原子力発電所事故を教訓として、平成27年7月に、原子力規制委員会において新たに策定された新規制基準への適合性に係る原子炉設置変更許可を受け、平成28年8月に再起動しています。
愛媛県では当該事故を受けて、四国電力に対して、更なる揺れ対策や電源対策等の8項目の追加安全対策を要請した上で、原子力規制委員会の審査と並行して当該審査を踏まえた安全性や愛媛県から要請した当該対策について、伊方原子力発電所環境安全管理委員会等で審議し、妥当であることを確認しております。また、伊方発電所3号機の再起動について、「国の考え方」、「四国電力の取組姿勢」、「地元の理解」の3条件と、伊方発電所を取り巻く状況、国全体のエネルギー情勢等を踏まえ総合的に検討した結果、平成27年10月、伊方発電所3号機の再起動に係る事前協議について、了解しております。
- 伊方発電所3号機の新規制基準への適合性審査について
- 四国電力への追加安全対策の要請8項目について
- パンフレット「伊方発電所3号機の安全性について」
- 東京電力福島第一原子力発電所事故以降の伊方発電所3号機の再起動に係る経緯
- 特定重大事故等対処施設について
- 四国電力の安全性向上に向けた更なる取組
伊方発電所1,2号機の廃止措置
四国電力は、伊方発電所1,2号機について、「安全確保を最優先課題として、技術面、経済性、電力需給等の総合的な観点」から検討した結果、それぞれ1号機については平成28年3月、2号機については平成30年3月に、廃炉とする方針を決定し、その後、原子力規制委員会は、それぞれ伊方発電所1号機については平成29年6月、伊方発電所2号機については令和2年10月に廃止措置計画を認可しました。
愛媛県では、原子力規制委員会の審査と並行して伊方原子力発電所環境安全管理委員会において、伊方発電所1、2号機の廃止措置計画の安全性等について厳しく審議した結果、伊方発電所1、2号機の廃止措置計画を認可した同委員会の判断は適当との意見を取りまとめております。また、伊方原子力発電所環境安全管理委員会の意見、地元伊方町や隣接する八幡浜市の意見及び県民の代表である県議会での議論等を総合的に判断し、それぞれ伊方発電所1号機については平成29年9月8日、伊方発電所2号機については令和2年12月23日に、廃止措置期間中の安全確保や低レベル放射性廃棄物の処分への真摯な取組、廃止措置状況の定期的な報告を条件に、事前協議を了解しております。
使用済燃料乾式貯蔵施設について
四国電力は、伊方発電所1号機廃止措置に伴う使用済燃料の同発電所3号機使用済燃料ピットへの移送により、同ピットの貯蔵余裕が減少するため、平成30年5月、原子力規制委員会に対して、乾式貯蔵施設の設置に係る原子炉設置変更許可申請を行い、令和2年9月に許可されました。
愛媛県では、原子力規制委員会の審査と並行して、伊方原子力発電所環境安全管理委員会において、乾式貯蔵施設の必須条件である「一時保管」と「安全性」を技術的・専門的観点から厳しく確認し、同委員会の判断は適当との意見を取りまとめております。また、伊方原子力発電所環境安全管理委員会の意見、地元伊方町や隣接する八幡浜市の意見及び県民の代表である県議会での議論等を総合的に判断し、令和2年12月、「安全性向上に向けた新知見の反映」、「使用済燃料の計画的な搬出」、「県民の理解促進に向けた取組」など5項目7つの要請事項の遵守を条件に、事前協議を了解しております。