放射線(ほうしゃせん)を浴びたらどうなるの?

男の子

放射線(ほうしゃせん)をたくさん浴びたらからだに悪いんだったよね?

大人

放射線(ほうしゃせん)を浴びると、からだの中にある細胞(さいぼう)がダメージを受けることがあるんだ。

大人

ダメージが小さい場合は、細胞(さいぼう)は自分で治すことができるから、健康への影響(えいきょう)はほとんどないけど、一度に大きなダメージを受けると、がんや病気になってしまったり、ひどいときには死んでしまうこともあるんだよ。

放射線が人体に与えるダメージ
科学技術振興機構Science Window 子ども版「放射線ってなあに?」(2013年発行)を基に作成

女の子

放射線(ほうしゃせん)を受ける量によって変わるんだね。どれくらいの量でどうなるの?

大人

一度に受けた放射(ほうしゃ)線量(せんりょう)が、100ミリシーベルトより小さいと、あまり影響(えいきょう)は見られないけど、1,000ミリシーベルト以上受けると、気持ち悪くなったり、()()がしたりするよ。さらに、3,000ミリシーベルト以上だと死んでしまうことがあるんだ。

女の子

やっぱりたくさん受けると危険(きけん)なんだね。

大人

そうなんだ。だから、どれくらいの量でどんな症状(しょうじょう)が出るか知っておくのは大事なことなんだよ。

被ばく量と症状
一般財団法人 日本原子力文化財団「原子力・エネルギー図面集」を基に作成

※1 急性(きゅうせい)潰瘍(かいよう):皮膚(ひふ)炎症(えんしょう)を起こしてただれる症状(しょうじょう)です。
※2 紅斑(こうはん):皮膚(ひふ)に赤い斑点(はんてん)ができる症状(しょうじょう)です。
※3 白内障(はくないしょう):目の中のレンズが(にご)り、見えにくくなる症状(しょうじょう)です。
※4 永久(えいきゅう)不妊(ふにん):子どもを産むことができなくなる症状(しょうじょう)です。
※5 脱毛(だつもう):(かみ)の毛がぬけてしまう症状(しょうじょう)です。

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