伊方発電所はどんなところなの?
伊方発電所はどこにあるの?
伊方発電所は、愛媛県伊方町の佐田岬半島の付け根の部分にあるんだよ。
伊方発電所では、原子力発電を行っていて、伊方1号機、2号機は廃止措置といって、運転を終了して解体する作業をしていて、伊方3号機は運転中だよ。
運転状況
1号機 | 廃止措置中 |
---|---|
2号機 | 廃止措置中 |
3号機 | 運転中 |
南海トラフ地震が起きたときのことが心配だけど、大きな地震が起きたり津波が来たりしても大丈夫なの?
伊方発電所は、大きな地震や津波が起きても耐えられるようにつくられていることが確認されているんだよ。
まず、地震についてだけど、伊方発電所は、ふつうの土地よりも固い地盤の上に建てられているから、地震が起きたときのゆれが小さいんだ。
どういうこと?
たとえば、お皿の上にプリンと金属があって、それぞれの上に人が立っていたとすると、お皿をゆらしたときにプリンの上にいる人のほうが、金属の上にいる人よりも大きくゆれるようなイメージだよ。
<地盤の固さによるゆれのちがい>
一般社団法人 日本原子力文化財団「原子力総合パンフレット2021年度版」と基に作成
<プリンと金属のゆれのちがい(イメージ)>
固い金属の上だったら、プリンの上よりもゆれなさそうだね。
伊方発電所はその固い土地の上にあるから、ふつうの土地に立っている建物よりもゆれにくいっていうことだよ。
なるほど。
伊方発電所は、その場所で一番大きいと考えられるゆれに対して、耐えられるように設計されているんだけど、そのゆれは南海トラフ地震よりももっと大きいから、南海トラフ地震が来ても大丈夫なようになっているということなんだ。
つまり、地震に対して十分な強さになっているっていうこと?
そういうことだよ。
それと、伊方発電所の一番下の階で震度5程度以上のゆれがあった場合は、原子炉に制御棒というものが入って、原子炉が自動的に止まるようになっているんだ。
原子炉が止まるっていうことは...?
万が一、大きな地震が起きても、放射性物質が外に出ていかないようにしているっていうことだよ。
それなら安心だね。
伊方発電所は海の近くにあるみたいだけど、津波が来ても大丈夫なの?
津波に対しては、伊方発電所での一番大きいと予想される津波の高さを8.12mとしているんだけど、発電所は10mの高さに設置されているから、津波の影響を受けるおそれがないんだ。
発電所の高さまでは津波が来ないっていうことだね。